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防災備蓄用ラジオ「こうとう安心ラジオ885」は相当出来が良い!

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東京都江東区が7月から区民の1世帯に1台、約27万世帯に配布しているラジオ。ラジオは20台以上所有しているが自治体が企画したラジオは初めてである。最初に総括するとこのラジオかなり出来が良いので気に入った。

ご存知のように江東区は海抜ゼロメートル地帯が多く昨今の豪雨によって河川堤防が決壊すれば被害は東京のどの地域よりも大きくなると思われる。その危機意識がこのラジオを企画し配布させたのだと思う。

15億円の高額な費用についていろいろ批判もあるかもしれないが、今後の災害時に役立つのは間違いない。他の自治体もこのような思い切った先例を研究してもらいたい。

■電源仕様が良い

手回し発電機付きでスーパーキャパシタ(電気二重層コンデンサ)に充電と単4乾電池2本でも使える仕様となっている。電源の仕様は長期保存による過放電で使用不能となる蓄電池の代わりに電気二重層コンデンサを装備している。電気二重層コンデンサは劣化が少なく、長期保管後でも手回し充電すれば即使える電源といえる。

 乾電池は日本製アルカリ電池が2本入っているが長期保管には向かない。保証期限が2022年3月までとなっているのは電池のことかと思う。乾電池は液漏れする可能性もあり、長期保管すると自然放電して使えなくなる。

また手回し充電器とキャパシタからスマホへ充電するUSBコネクタmicroUSBケーブル、さらにガラケー用の変換コネクタまで入っている。最新のUSBーCケーブルは自前のケーブルを用意する必要はある。

レインボータウンFM(88.5MHz)放送に合わせやすい赤目印あり!

防災放送受信するため88.5MHzに赤い目印がつく仕様になっている。水害・地震などローカル災害放送をコミュニティーFM放送と協定していることを仕様に反映しているところが優れている。お年寄りでも赤い目印にあわせて防災放送聴いてと言えばわかりやすい。

取扱操作方法の動画が公開されている。

www.anabas.co.jp

■使用感

回転レバーを閉じた大きさは横10cm奥行き5cm高さ6.5cm位で本当に小さいが重量は170gあるので置いても倒れることなく安定している。

チューニングノブは円形ではなく矢印タイプで目印に合わせやすい。さらにチューニング中に放送局が合えば緑色のLEDが点灯するのでわかりやすい。

音量調整ボリュームが上部中央についているのが使いやすい。もしもボリュームの左側に電源on-offの独立スイッチがあったならば完璧な配置だったろう。

音質は小型スピーカーのため低音は出ないがアナウンスは聞き取りやすいので防災ラジオとしては十分使える。スピーカー磁石が強力なのかスピーカー全面に金属プレートを近づけると吸い付けられるのは注意すべき。

DSP方式かどうか分解していないのでわからないがAM・FMともに感度は良いほうだ。我が家の鉄筋コンクリート造りのマンションでも窓際ならば短いロッドアンテナ19cmでも聞こえるのはありがたい。

手回し充電については1分間120から150回転位で満充電されるということで、あまり早く回しすぎるとキャパシタを痛めるので注意したい。1分の手回し充電でAMは15分位聞くことが出来るようだ。FMだと10分位だろうか。災害時にニュースを聞くのは十分だろう。

今現在は100円ショップのニッケル水素充電池を使って聴いている。

左側面にUSB-Aタイプの充電口と小型LEDランプがついているのも使い勝手が良い。

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 ■災害情報手引き

災害情報の集め方として小冊子が付属している。

報道機関(ラジオ・テレビ)

防災マップ・ハザードマップ

災害時の情報発信(防災行政無線、緊急速報メール、江東区HP、ツイッターフェイスブック、防災マップアプリ)

災害伝言ダイヤル(録音方法・再生方法、体験利用提供日)など簡単にまとめられている。

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このラジオのオリジナル

備蓄ラジオ-KOBAN ヨドバシカメラで3,600円。

www.anabas.co.jp